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「みんなのスポーツ」 チェアマンが大分を激励。

2月 4 日, 2010 年, 2:34 am

練習場を視察する鬼武チェアマン 


 Jリーグから6億円の融資を受けた大分トリニータの社員や選手を激励するため、鬼武健二チェアマンが3日、大分スポーツクラブを訪問した。昨日、日本代表の試合のため大分入りした鬼武チェアマンは、本人の意向で大分の練習を視察。経営難に伴い23人の少数精鋭でスタートした選手たちに「精一杯のことをやれば、おのずと結果は出る」とエールを送った。

 続いて、大分フットボールクラブ(大分FC)の事務所に場所を移した鬼武チェアマンは、社員に対し「このクラブ大きく発展するのも、駄目になるのも皆さんの思い次第。再建に向けて力を尽くしてほしい」と激励。その後、青野浩志社長らと会談した鬼武チェアマンは「いい状況になりつつあるんじゃないかな。社長以下、県知事や大分市長ら皆さんが行動的になっていると感じられるので期待している」と感想を述べた。

 ただ、「大分に対してはJリーグができることは全て行った」と明言。「今季J2で大分が3位以内に入っても、最終節の1カ月前までに融資した6億円を完済し、10億円を越える債務超過を解消しない限りJ1昇格は認めない」と改めて口にした。今季の大分は、成績と経営の高いハードルを乗り越えなければ1年でのJ1復帰はない。


 経営再建計画を進めている大分FCは、今季のスポンサー収入4億9300万円、チケット収入4億8100万円(シーズンチケット1万3000席)の目標達成に向け必死だ。スポンサー営業に動いている青野社長は「新規獲得に向け地元業者をあちこち回っている。現在の契約に関してはノーコメント」と進捗状況を明らかにしなかったが、苦戦している模様。シーズンチケットに関しては、2月1日現在で申し込み数は6247席。昨年実績の7395席には近づいているが、こちらも厳しい現実にさらされている。再建の道のりは険しいが、高松大樹が「僕ら選手は3位以内を目指して戦うしかない。3位に入れば、県民の皆さんも黙っていないはず。奇跡が起きると信じている。必要であれば営業活動をサポートしたい」と話すように、選手たちは前向きに動き出した。

 クラブ存続に向けた地方クラブの今後を見守りたい。


(取材・文・写真=柚野真也)



プロフィール

柚野真也(ゆのしんや)

1974年生まれ。大分県出身。九州のスポーツを中心にサッカーやバスケットボール、チアリーディングなど取材範囲は幅広い。Jリーグは02年から取材を続けている。


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