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Jリーグ 東京V×名古屋

4月 26 日, 2008 年, 9:00 pm

「首位名古屋、今季初黒星」

ここまでアウェー(神戸)でわずか1勝しかあげていなかった東京Vが、6連勝で勢いに乗る首位名古屋を2-0で下してホーム初勝利を完封で飾った。東京Vは後半9分、ディエゴが、エリア右で服部年宏から受けたボールを左足でシュート、これがゴール左隅に決まって先制した。
同20分には、18歳ながらヴェルディ生え抜きの大型新人として期待の大きい18歳の河野広貴が飯尾一慶と交代で出場。この交代があたって、7分後の27分、河野はフリーキックから、ゾーンで守っている名古屋の甘いマークに競り合って、DF3人のいるエリア内で、ヘディングでゴールを奪った。今季2点目。
1分けの後、勝ち点19、6連勝で1年ぶりの首位に立ったピクシー率いる名古屋は、雨と、疲労からか動きが重くここまで勝ち点4と試合前17位に位置し、エース・フッキを欠いたヴェルディに不覚の1敗を喫した。
試合には、ピクシーとの面会をする目的もあり、オシム日本代表前監督が視察に訪れ、試合後会談を行っていた。

東京V・柱谷哲二監督ここまでやってきたトレーニングが試合開始から出ていた。2試合で10点を奪われるような試合をしたこともあり、今日はとにかく前半に失点するな、と言っていた。チャンスは少ないとは思っていたし、リスタートは練習でも特に入念にやってきてはいたが、まさか、その練習にも(レギュラー組で)参加していない河野がヘッディングで取るとは……。彼はやはり何か強い星を持っているのだと思う。首位をたたいたことは自信になるし、引いて勝ったのではない。ないより無失点で終えたことがうれしい。フッキが戻る次戦は2トップを考えている。中盤を今日と同じ(ダイヤモンド)にするかフラットでいくか、ボックスにするか、あすからまた練りたい」

ラモス瑠偉・エグゼクティブディレクター「中盤をダイヤモンドにしたのがよかったのだと思う。今日のように首位に勝ったことは、勝ち点3以上に大きなものになると思う。ただし、次の試合に(新潟戦)に負けたら、何の意味もない」

名古屋・ピクシー「今日は私たちの日ではなかった。負けたことはどこか不思議な感じがするが、名古屋がずっと勝ち続けるのも無理だろう。私自身、負けるのは嫌いだが、ここまで1分け、6勝は決して悪いものではない。今日は私たちにアグレッシブさが足りなかった。コミュニケーション、ライン間のバランス、フィジカル、全てヴェルディのほうが上だった。しかし、この敗戦で名古屋は何も変わらないし、練習も進むべき道も変えることはない」

「18歳の、ジャンプ力」

首位が、下位に負けることはある。あるが、2試合で10点を失う「ザル」のような守備をし、しかも攻撃で頼みのフッキがいないチームには、可能性は限りなく低いと思われたが、ヴェルディには、今、とんでもない「ジャンプ力」を持った勢のいいMFがいたようだ。
監督も「リスタートは確かに練習したけれど、やっていない河野が取るなんて」と会見で苦笑していたが、試合にダメを押したのは、ユース上がりの期待のルーキーだった。FKの場面、河野は、ゾーンで守っているためにともすればマークをはずしてしまう名古屋の守備に対して、「個」の力での真っ向勝負を挑んだ。まだ空中戦に強いとは思えないフィジカルレベルだが、名古屋DFに空中で競り勝ち、しかも数的不利のシーンを跳ね返してゴールを決めた。
両者の差は、ヴェルディは試合前17位、対する名古屋首位。勝ち点の差は実に15。18歳は、首位のチームをがっちりとつかむ原動力となり、文字通り跳んで自らのヘディングを決め、キャリアに向かって大きく飛躍した。実際に何センチ跳んだのかは分からないが、なんだかとてつもなく大きくみえる「ジャンプ」だった。

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