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磐田、大宮に敗れ仙台との入れ替え戦へ

12月 6 日, 2008 年, 7:42 pm

名波はホームで引退セレモニー 

 最終節にもつれ込んだJ1残留争いで、15位で臨んだ磐田は13位の大宮とホームヤマハスタジアムで対戦し、後半30分、大宮・小林大悟にヘディングシュートを決められそのまま0-1で敗れ、仙台との入れ替え戦に残留をかけることになった。磐田は、後半、DF加賀健一が相手との接触で左ひざ約10㌢の烈そうを負い交代するアクシデントで想定よりも早い時間に大井健太郎と交代。8分後の失点となった。また同時進行していた千葉がFC東京に逆転したことをベンチが把握していたため、前日の非公開練習でも行った大井を前線にあげてパワープレーとする形でゴールを狙ったが、後半だけでも14本ものシュートを放ちながら1点を決めることができなかった。オフト監督は、チームを引き継いでから名古屋戦、柏戦、鹿島戦以外で交代枠3人を使っておらず、リーグ最終戦となったこの試合も交代は2人と、カードを残して終わった。オフト監督は試合後、「大宮にチャンスを作らせなかった。しかし我々もチャンスを作れなかった。まるでパチンコのように(ボールがあちこちにいってしまい)、ゲームをコントロールできなかった。入れ替え戦出場は自分たちのおかしたミスなので、誰にも文句は言えない。なるべく早くリカバリーして水曜日に備える」と、入れ替え戦に気持ちを向けた。主将として試合後サポーターに挨拶した中山も「チャンスをもらった。諦めずに最後まで戦う」とした。
 樋口新監督のもと今季を戦った大宮は、最終戦で勝ち点を43に伸ばして順位を12位にまであげた。
 また、リーグ戦最終戦となったホームで、引退を表明している名波浩(36)の引退セレモニーが行われ、中山雅史が「7」番のユニホームを着て名波に花束を渡し、ともに抱き合って号泣した。名波は引退の挨拶で「(入れ替え戦は未来につなげる)チャンスでもある。1週間死に物狂いでやる」とサポーターに決意を示して、引退セレモニーが入れ替え戦必勝への団結セレモニーにもなった。入れ替え戦1戦目は、仙台ユアスタで19時から、2戦目はヤマハスタジアムで16時から行われる。

 川口能活 攻撃的な姿勢でサッカーができなかったことが残念でした。大宮は決して前へ前へと押してきたわけではなかったのだから、逆に自分たちがもっと攻めて仕掛けて点を取らないときょうは勝てなかった。負けてはいけない試合で本来ならば、即降格のところ、まだ残留できるチャンスをもらったのだと思って、ここ1週間、全力で臨みたいと思う。仙台の情報はまだないので、これから猛勉強をして対策に備えたい。試合は180分だと思って戦いたい。

「勝ち負けで言えば、ゴンちゃんに負けた」

○・・・名波と中山が抱き合って涙を流すシーンを見ていたチームメートも大泣きしていた。名波の引退に寄せたビデオメッセージには、高原、大岩、服部、福西、藤田と、奇しくも磐田の黄金時代を支えたメンバーがコメントをしたことで、選手の中には「(この引退セレモニーで)絶対に残留しなくては、という力になった」(鈴木秀人)「(OBを見て)強いメッセージに思えた」(川口)と気持ちを強く切り替える選手も多かったようだ。本来ならば勝ってセレモニーをするはずが、負けてのセレモニーになったが、「スタジアム全体もそういう(入れ替え戦への)雰囲気になったかもしれない」と、思わぬ展開になった。名波は、「ジュビロが(攻撃的に)行ってるんだ、という意思表示が明確にできなかった試合になってしまった。積極的に行かないと、気持ちよく上がってきている仙台には勢いがあるだろう。死に物狂いでこの1週間、後方支援でも何でもやりたい」とした。男泣きに泣いた中山との抱擁は「抱き合いながら熱く語ったからね。ゴンちゃんがこっちに向かって歩いてくるころから(感動して)足ががたがた震えてしまって、抱き合ったらただ泣いてしまった。憧れの人に送ってもらった。どっちかといえば、オレが先に泣いたかな?勝ち負けで言えば、負けました」と照れていた。

名波の挨拶 本日は情けないゲームを披露してしまい、誠に申し訳ありません。ただ、まだ2試合僕たちには未来につながるゲームが待っています。また、来年以降に楽しいジュビロ、常勝軍団ジュビロを作るために1週間努力したいと思います。14年間の現役生活を終えることになりました。ご存知だと思いますが、もう右ひざはボロボロです。僕自身、まさかこんなにサッカーをするとは思いませんでしたし、まさかこんなにたくさんの人に支えられ、応援してもらい、フィールドに立てると思っていませんでした。選手のみんなやスタッフ、メディカルスタッフ、対戦相手のみんな、そして、ジュビロのサポーター、きょうに限っていえば大宮のサポーターもこんなにたくさん残ってくれて有難うございます。本当にみなさんに厚く支えられた14年だと思います。これからは、子供たちが(ピッチで長男長女が花束を渡して隣にいたので2人を見つめて)なでしこに入りたいとか日本代表になりたいと言ったときに、僕自身が子供たちにちゃんと教えられるように、そしてそれ以上に、このヤマハスタジアムに帰ってきて、サックスブルーのユニホームを常勝チームに導けるようにたくさん勉強してまた戻ってきたいと思います。人生は長く続きますが、またピッチに立てなくても、みなさん陰で僕を支えて、背中を教えてくれればと思います。本日はどうもありがとうございました。

(文=増島みどり)

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